誰にでも1年生だった頃があります。小学校、中学校、高校、大学、各種学校、そして社会。
今、菓匠shimizuにも、キラキラと目を輝かせた、希望に溢れるフレッシュな風が吹いています。
彼らを見ていると、自分がこの道に進んだ1年目のことを鮮明に思い出します。そして新天地へ行くたびに感じる、新鮮な気持ちと緊張感を覚えています。
あの頃、僕は、希望や夢よりも、不安や緊張の方がはるかに多かったように思います。
「本当に自分が菓子職人になれるんだろうか。」そんな気持ちを持っていました。
毎日、不安と恐怖に怯え、人知れず涙する・・・そんな日々が続いていました。
「嫌だなあ」とか「帰りたいなあ」「休みたいなあ」そんな気持ちで数ヶ月が過ぎました。
そういう気持ちでいれば、当たり前ですが、毎日が楽しいはずもなく、社会に出る前に描いていた目標や夢を、いつの間にか忘れてしまっている自分がいました。
「このままじゃいけない!!」そう気付けたのが幸いでした。入社数ヶ月が過ぎていました。
なぜその時、そう思えたのか。それは、自分自身への怒りや悔しさだったと思います。そしてその気持ちは自然と、両親への想いへと繋がっていきました。
毎日朝早くから夜遅くまで働く両親の姿が、頭を離れずにいました。
こんな自分を見たらなんて思うだろう。遠く離れた地で、我が子の成長を願い、何年先になるかわからない帰りを待ってくれている。それなのに・・・。
そんな両親への感謝の気持ちと、「将来両親と一緒に菓子屋をやって、喜ばせてあげたい」という使命感が弱い自分を追い払い、本気モードに変えてくれたんだと思います。
思えばあのときから、僕は変化の連続でした。その以前は、失敗して怒られたくないから、新しいことは避けていたのですが、その時から、チャレンジすることを恐れずに、「やりたがり」になっていきました。本気で「一流の菓子屋になりたい!!」そうも思いました。フランスへ行くこともその頃本気で考え始めました。
そして将来、伊那の地で、たくさんの人の集まる憩いの場〜sweet oasis〜を創りたいと思い始めました。